教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方本無料ダウンロード

教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方

鈴木有紀 / 本

教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方本無料ダウンロード - 鈴木有紀による教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方は英治出版 (2019/3/17)によって公開されました。 これには197 ページページが含まれており、本というジャンルに分類されています。 この本は読者からの反応が良く、24人の読者から3.8の評価を受けています。 今すぐ登録して、無料でダウンロードできる何千もの本にアクセスしてください。 登録は無料でした。 サブスクリプションはいつでもキャンセルできます。

教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方 の詳細

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タイトル : 教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方
作者 : 鈴木有紀
カテゴリー本
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教えない授業――美術館発、「正解のない問い」に挑む力の育て方本無料ダウンロード - 表現力、論理的思考力、コミュニケーション力・・・「生きる力」を育むアート鑑賞「どこからそう思う?」って聞いてみて!これからますます求められる「主体的に学ぶ力」はどうすれば伸ばせるのだろう?芸術鑑賞の手法としてニューヨーク近代美術館で生まれ、効果抜群の学習スタイルとして幅広い学年・教科、さらにはビジネス界にも広がり始めた「対話型鑑賞」の入門書。★新たな学習法として注目高まる「対話型鑑賞」、待望の入門&実践書。★実際の授業のやり取りの様子、幅広い教科・分野での実践事例を紹介。★新学習指導要領が目指す「主体的・対話的で深い学び」を促す手法としても有用。対話型鑑賞とは・・・作品についての情報や解釈を専門家や教員が一方的に伝えるのではなく、鑑賞者自身の思いを尊重し、グループでの対話を通して作品を味わっていく鑑賞法。1980年代にニューヨーク近代美術館(MoMA)で生まれた。鑑賞力だけではなく、観察力・批判的思考力・言語能力・コミュニケーション能力といった総合的な「生きる力」の育成につながる手法として、他教科での応用や企業研修への導入が進んでいる。第1章 問いかけの魔法――対話型鑑賞とは何か第2章 学びを促す仕掛け――対話型鑑賞の4つの柱第3章 ある日の「教えない授業」第4章 対話が生まれる理由――授業の中で起きていること第5章 さまざまな分野で「対話型授業」第6章 ナビゲーションの実践第7章 よりよい学びの場づくりのために第8章 対話型授業がひらく未来ニューヨーク近代美術館で始まった「対話型鑑賞」。これを4年間かけて、美術にとどまらず全教科に応用・普及させた愛媛県。本著は対話型鑑賞の基礎とその可能性を具体的に提示する待望の一冊。――京都造形芸術大学教授福のり子
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この本の筆者は、愛媛県を中心とする小中学校で「対話型鑑賞」の実践また実践支援を行なっている。豊富な実例をもとにした「対話型鑑賞」の魅力や、取り組みやすく整理された実践方法や注意点は、20人以上の授業やワークショップをファシリテートしたことがある人にとって、その洗練さが伝わるとともに、良い場となった時の手応えや苦い失敗の記憶も蘇るだろう。そのような点で、教育現場に限らず、《対話的》関わりの可能性を探りたい方は、必読の書と言える。この本を読むと、早速対話型鑑賞を実践してみたくなる。そんな新しい挑戦を(そして「より良い失敗」を)後押ししてもらえる。《内容》・実践例は主に小中学校の教育現場・もちろん企業や地域などでの応用例も含まれる・次期学習指導要領と対話型鑑賞との関連性がクリアになる・4年間にわたる実践例に裏付けられたエッセンスが凝縮(先生たちをナビゲータとしてサポートした成果が整理されている)・すぐ対話型鑑賞に取り組めるよう具体的な手順・注意点など簡潔にまとまっている・ナビゲータは失敗が当たり前,それでも失敗を重ねよう.Fail Betterを応援してくれる-----------------【対話の魅力を体験!対話型鑑賞】初めて私が対話型鑑賞(ACOP=通称「エイコップ」=アート・コミュニーケーション・プロジェクト)を体験した時、誰かと美術作品を鑑賞する初体験に、全身でワクワクしたのを今も鮮明に覚えている。自分の中にはない他者の発見や視点がどんどん入ってきて、独立した作品がただ目の前にどんと構えていて、作品そのものを純粋に味わう特権を知る体験であった。初見の印象と鑑賞後の印象では、作品から受け取る要素も見方も解釈も圧倒的に異なっていた。別の作品のように見えた。誰かと言葉を交わしながら、芸術を味わうという素晴らしさに目覚めた瞬間だった。その後、高校生にイラストや絵画のディスクリプションやグラフィックリーディングを教えたり、一緒に考えたりする機会はあったものの、本書に描かれる対話型鑑賞のようには上手くいかなかった。この本は、対話型鑑賞のすべてのプロセスにおいて道標にもなりお守りにもなってくれそうだ。【実践例から学ぶ!究極は、目の前の子どもたちに《開かれる》こと】本書にまとめられた事例を読むと、これまで教員たちがいかに自分たちの都合だけで、子どもたちに問いかけていたかが分かる。当然文字になった事例だが,「いいなぁ」と思える様子は伝わってくる。事例の中のナビゲータ(先生)と子どもたちとの間には確かでゆるやかな信頼関係と、ナビゲータからの問いかけによって《皆で》視覚教材に引き込まれていく様子が読み取れる。それに比べ、これまでの教育現場は相対的に目の前の子どもたちよりは、教科書に、学習計画に、指導要領にしたがい、そこから外れまいと一所懸命であった。それは子育て中の多くの方々も一緒かもしれない。何か基準に沿うことが優先されがちだった。ところが、この対話型鑑賞ではナビゲータの心持ちが子どもたちに開かれている。「開かれている」というのはいささか抽象的だが,「なぜそう思った?」と聞かず、あえて「どこからそう思った?」と訊ねる問いかけの言語表現から、第7章「より良い学びの場づくりのために」でも視覚教材ばかりを見ず、子どもたちと「目を合わせて話すこと」を促す身体表現、「子どもたちが思考停止に陥るとき」として、教材に関する情報提供のタイミングやアプローチなど、緻密な計算のもと鑑賞者が作品世界に入り込めるよう、徹底的に配慮するエンターテイナーなのだ。そりゃ、楽しくなっちゃうよ、である。【言い換え(パラフレーズ)の絶妙さと可能性】本書の中で、子どもたちの発言をナビゲータが言い換える「パラフレーズ」という概念が登場する。おうむ返しではなく、ナビゲータによる言い換えだ。発言者の語彙を補ったり、真意を補ったりする。例えば「チーターでもライオンでもトラでもない。」という発言に対して「知っている動物とは違う、だからおかしいなって」(p.113)と言い換える。この言い換えにより、①受け止めてくれている感覚を与える②発言者の語彙が増える・表現力がつく③発言内容が他の参加者たちとも分かりやすく共有されるという効果があると述べられている。①・③は、様々な参加者がいる中での大切な確認・共有作業となり、②については特に語彙力を形成途上にある子どもたちにとって旧知識のおさらいや新知識の獲得にもつながる。この言い換えは、発言者の言わんとするメッセージをキャッチして発言者に返すという「反復」に似ている。「反復」は医療現場やカウンセリング現場で用いられる技法であることから、このようなナビゲータ教育が医療従事者の教育カリキュラムに取り入れられるのも納得がいく。本書の中では、医療分野での対話型鑑賞は触れられていないが、今後さらに期待したい点である。子どもも病を抱える人も、うまく言葉にならないものを、生きながら心のうちに抱えている。この対話型鑑賞を通しながら、作品を「み」ながら、その心のうちに立ち現れるものを言葉にしていくプロセスに、自らの生をイキイキと生きる人間の確立が期待できる。

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